暗号資産の取引は、いまやスマホアプリで手軽に始められる時代になりました。
「暗号資産に挑戦してみたいけれど、どのアプリを選べばいいのか分からない」──そんな悩みを抱える人は少なくありません。
実際、アプリごとに 手数料・セキュリティ・取扱銘柄数・操作性 などの特徴は大きく異なります。表面的な「おすすめランキング」だけを見て選ぶと、自分の投資スタイルに合わず後悔してしまうケースもあります。
そこで本記事では、2025年最新の情報をもとに、
- 総合ランキング(ベスト5)
- 目的別のおすすめアプリ(初心者/デイトレ/長期積立/ステーキング重視など)
- 実際に使ったレビューや隠れコストの検証
- 最新トレンド(NFT対応・AI分析機能など)
まで徹底的に解説します。
この記事を読めば、自分に合った暗号資産アプリを迷わず選べるようになり、安心して投資をスタートできるはずです。
暗号資産アプリを選ぶ前に知っておきたい基準
暗号資産アプリを選ぶとき、多くの人は「有名だから」「ランキングで1位だから」といった理由で決めがちです。けれど、実際には 投資スタイルや目的に合っているかどうか が最も重要です。ここでは選ぶ前に押さえておきたい5つの基準を紹介します。
セキュリティ
暗号資産はデジタル資産である以上、ハッキングや不正アクセスのリスクを避けて通れません。
アプリを選ぶ際は、運営会社が金融庁に登録されているか、資産をコールドウォレットで管理しているか、二段階認証やマルチシグネチャに対応しているかを必ず確認しましょう。安全性は「信頼できるかどうか」を判断する最初の基準です。
手数料とスプレッド
手数料は投資成果をじわじわ削る“見えないコスト”です。特に販売所形式の取引はスプレッドが広く、知らないうちに高く買い、安く売ってしまうことがあります。
コストを重視するなら「取引所形式で板取引ができるアプリ」を選ぶのが賢明です。
取扱銘柄数と種類
投資したいのがビットコインだけなのか、それともイーサリアムやアルトコイン、NFT関連トークンまで広げたいのか。アプリによって対応している銘柄は大きく異なります。
「将来的に投資対象を広げたい」と思うなら、取り扱い銘柄数の多いアプリを選んでおくと安心です。
使いやすさ(UI・UX)
暗号資産の世界は価格変動が激しく、瞬時の判断が求められます。だからこそ、アプリの操作性は重要です。画面が直感的で、チャートや注文ボタンが分かりやすく配置されているか。プッシュ通知で価格変動をすぐにキャッチできるか。こうしたUXの差が投資成果を左右することもあります。
サポート体制
トラブルが起きたとき、すぐに問い合わせできるサポートがあるかどうかも大切な基準です。日本語対応のカスタマーサポートやFAQの充実度は、初心者が安心して使えるかどうかの分かれ目になります。
まとめると、暗号資産アプリは「セキュリティ」「手数料」「銘柄数」「使いやすさ」「サポート体制」という5つの基準で比較するのが王道です。ランキングやレビューを見る前に、まず自分が重視するポイントを整理しておくと、納得感のある選択ができます。
【総合ランキング】暗号資産アプリおすすめベスト5(2025年版)
順位 | アプリ名(取引所) | 特徴・強み | 取扱銘柄数 | 手数料・スプレッド | セキュリティ | おすすめタイプ |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | bitbank(ビットバンク) | 国内トップクラスの板取引。取引高も多くスプレッドが狭い。UIがシンプルで初心者でも安心。 | 30種類以上 | Maker手数料-0.02%、Taker0.12% | コールドウォレット・マルチシグ対応 | 初心者〜中級者、低コスト派 |
2位 | Coincheck(コインチェック) | アプリの操作性が抜群で初心者人気No.1。積立機能や貸暗号資産サービスが充実。 | 20種類以上 | 販売所スプレッドはやや広め | 資金分別管理・大手マネックスG運営 | 完全初心者、積立・副収入派 |
3位 | GMOコイン | 入出金・送金手数料が無料。チャート機能や注文方法も豊富で中上級者も満足。 | 26種類以上 | 取引所手数料無料 | GMOグループの強固なセキュリティ | 頻繁に売買するトレーダー向け |
4位 | SBI VCトレード | 信頼性抜群のSBIグループ。手数料が低く長期投資に適する。銀行との連携も強み。 | 20種類以上 | 取引所:低水準、販売所:スプレッドあり | 顧客資産を信託保全 | 長期積立派、安心重視 |
5位 | bitFlyer(ビットフライヤー) | 国内最大級ユーザー数。少額取引も可能で初心者が始めやすい。 | 40種類以上 | 販売所は高め、取引所は良心的 | 三井住友海上の保険付き | 初心者、幅広く銘柄を触りたい人 |
ランキングを見ると、初心者には操作性重視のCoincheck、中級者には低コストで板取引ができるbitbankやGMOコインが支持されているのが分かります。安全性を最優先するならSBI VCトレード、幅広い銘柄を少額から試したいならbitFlyerと、自分の投資スタイルに合わせて選べる構図になっています。
暗号資産アプリおすすめベスト5の詳細レビュー
1位 bitbank(ビットバンク)
強み
- 国内最大級の取引量でスプレッドが狭く、コストを抑えやすい
- 板取引に対応しており、価格の透明性が高い
- アプリUIがシンプルで初心者にも分かりやすい
弱み
- クレジットカード入金に対応していない
- 銘柄数は増えてきているが、海外取引所と比べるとまだ少なめ
👉 総評:コスト重視の人に最適。中長期の積立からトレードまで幅広く対応可能。
2位 Coincheck(コインチェック)
強み
- アプリのデザインと操作性が圧倒的に使いやすく、初心者人気No.1
- 積立機能や貸暗号資産(レンディング)が充実
- マネックスグループ運営で信頼感が高い
弱み
- 販売所取引が中心で、スプレッドは広め
- ハッキング事件(2018年)を経験しており、不安視する人もいる
👉 総評:初めて暗号資産を触る人におすすめ。投資の入り口として最も安心感があるアプリ。
3位 GMOコイン
強み
- 入出金・送金手数料が無料(他社では有料のことが多い)
- チャート機能や注文方法が豊富でトレーダー向き
- FX・株式との連携が可能で、総合投資アプリとして使える
弱み
- 初心者には画面がやや複雑に見える
- 注文方法が多すぎて迷う場合もある
👉 総評:頻繁に売買する人、テクニカル分析を使いたい人に最適。中級〜上級者向け。
4位 SBI VCトレード
強み
- SBIグループの信頼性と金融ノウハウが強み
- 銀行口座との連携がスムーズで入出金が簡単
- 信託保全による顧客資産の保護
弱み
- 取扱銘柄数が少なく、草コインやマイナー銘柄を探す人には不向き
- アプリのUIは堅実だが、華やかさや楽しさは少ない
👉 総評:安全性・信頼性重視の人に向いている。長期保有・積立派に特におすすめ。
5位 bitFlyer(ビットフライヤー)
強み
- 国内最大級のユーザー数で流動性が高い
- 少額(1円単位)から取引可能で初心者に優しい
- 保険付きのセキュリティ体制(三井住友海上と提携)
弱み
- 販売所取引ではスプレッドが広く、コストが割高
- UIがやや古い印象で、最新アプリと比べるとデザイン性で劣る
👉 総評:初心者が小額から暗号資産を試したいときに便利。幅広い銘柄を触りたい人にもおすすめ。
目的別に選ぶ!暗号資産アプリの最適解
完全初心者におすすめ ― Coincheck(コインチェック)
初めて暗号資産に触れる人にとって、操作画面が複雑だと不安が先立ってしまいます。Coincheckのアプリは、その点で圧倒的にシンプルです。売買ボタンが大きく、画面の流れも直感的。さらに積立や貸暗号資産の機能も備わっており、「暗号資産でやりたいこと」がひと通りアプリ一つで完結します。販売所のスプレッドは広めですが、初心者が小額から安心して始められる入門アプリとして最適です。
デイトレード派におすすめ ― GMOコイン
短期売買を繰り返す人にとって重要なのは、チャートの見やすさと注文スピードです。GMOコインは、テクニカル指標を自由に表示できる高機能チャートを搭載し、アラート通知も細かく設定可能。入出金や送金手数料が無料なので、取引頻度が多い人でもコストを抑えられます。情報量が多いため初心者にはやや難しく見えるかもしれませんが、デイトレード派にとっては非常に心強いアプリです。
長期積立派におすすめ ― SBI VCトレード
「毎月コツコツ積み立てて、将来に備えたい」という人にはSBI VCトレードが向いています。銀行との連携がスムーズで、自動積立の設定も簡単。さらに顧客資産は信託銀行で分別管理されており、長期投資に欠かせない安全性が確保されています。銘柄数はやや少ないものの、安心して“ほったらかし投資”を続けたい人には理想的な選択肢です。
ステーキング・レンディングに強い ― Coincheck(コインチェック)
「保有しているだけの暗号資産を眠らせたくない」という人には、Coincheckの貸暗号資産サービスが魅力的です。ビットコインやイーサリアムを取引所に貸し出すことで、年率数%の利回りが狙える仕組みがあります。値動きに一喜一憂せず、副収入のように資産を育てたい人に向いた機能です。長期的に保有する予定があるなら、アプリ内で完結するこの仕組みを活用しない手はありません。
アルトコイン・草コインを狙いたい人におすすめ ― bitFlyer(ビットフライヤー)
暗号資産の魅力はビットコインだけではありません。アルトコインや将来性のある草コインに挑戦したいなら、bitFlyerが選択肢になります。国内最多クラスの40銘柄以上を扱い、1円から取引可能なので小額で幅広く試すことができます。販売所のスプレッドは広めですが、取引所機能を利用すればコストを抑えて購入できます。投資の幅を広げたい人には欠かせないアプリです。
実際に使って分かった!人気アプリの操作レビュー
bitbank(ビットバンク)
- 操作感:注文画面がシンプルで迷わない。板取引が見やすく、希望価格でスムーズに注文できる。
- 便利機能:アプリ内のチャートが軽快で、複数銘柄を並べて確認可能。
- 気になった点:クレジットカード入金ができないため、銀行振込中心になる。
👉 総評:取引に慣れていない初心者でも直感的に扱え、スピード感も十分。
Coincheck(コインチェック)
- 操作感:アプリのデザインがシンプルで、売買ボタンが大きく分かりやすい。
- 便利機能:積立設定がアプリ内で完結。自動引き落としがスムーズで放置投資に最適。
- 気になった点:販売所取引ではスプレッドが広め。トレード派にはコストが気になる。
👉 総評:ストレスゼロの操作性。入門用としては間違いなく一番親切。
GMOコイン
- 操作感:チャート画面はプロ仕様。ローソク足やインジケーターを直感的に操作可能。
- 便利機能:通知設定が細かくでき、価格アラートを逃さない。
- 気になった点:情報量が多く、初心者には「ボタンが多すぎて難しい」と感じる可能性。
👉 総評:中級以上のトレーダーが満足する高機能アプリ。短期売買で真価を発揮。
SBI VCトレード
- 操作感:落ち着いた画面設計で、金融系アプリに慣れている人には安心感がある。
- 便利機能:銀行連携がスムーズ。入金から購入までストレスがない。
- 気になった点:取扱銘柄数が少なく、草コイン投資には物足りない。
👉 総評:派手さはないが堅実。長期積立や安全志向の人が安心して使える。
bitFlyer(ビットフライヤー)
- 操作感:シンプルで分かりやすく、初心者でもすぐに購入可能。
- 便利機能:1円から購入できるため、少額テストに最適。
- 気になった点:販売所取引のスプレッドが広い。取引所機能を知らずに使うと損をしやすい。
👉 総評:暗号資産に触れる最初の一歩におすすめ。特に少額で試したい人向け。
暗号資産アプリのセキュリティと規制事情
暗号資産アプリを選ぶ上で、多くの人が不安に感じるのがセキュリティです。過去にはハッキング事件も起きており、規制や保護体制の有無で信頼度は大きく変わります。
金融庁登録業者かどうかを必ず確認
- 日本国内で暗号資産取引サービスを提供するには、金融庁の登録(暗号資産交換業者) が必須。
- 登録がない業者は違法営業となり、トラブル時の保護を受けられない。
- 主要アプリ(bitbank、Coincheck、GMOコイン、SBI VCトレード、bitFlyer)はすべて金融庁登録済み。
👉 チェックポイント:公式サイトや金融庁の公開リストで登録番号を確認しよう。
資産の保管方法(コールドウォレット・ホットウォレット)
- 取引所の資産は「ホットウォレット(オンライン保管)」と「コールドウォレット(オフライン保管)」に分けられる。
- コールドウォレット比率が高いほど安全性が高い とされる。
- bitbankやGMOコインは、顧客資産の大部分をコールドウォレットで保管。
👉 実質的に盗難リスクを減らせるのは、コールドウォレットの利用率の高さ。
マルチシグネチャと二段階認証
- マルチシグネチャ:複数の鍵がそろわないと送金できない仕組み。内部不正やハッキングリスクを大幅に低減。
- 二段階認証(2FA):Google AuthenticatorやSMSを利用して不正ログインを防ぐ。
- 主要取引所は基本的に両方導入済みだが、利用者自身が2FAを設定しないと意味がない。
👉 ユーザー側のセキュリティ設定も必須。
資産保護と信託保全
- SBI VCトレードは顧客資産を信託銀行で分別管理、信託保全を実施。
- bitFlyerは三井住友海上火災保険と提携し、不正アクセスによる損害を補償。
- 各社の補償制度・保険内容を比較して選ぶことが大事。
👉 万が一のときに「どこまで守られるか」を確認しておくと安心。
過去のトラブル事例から学ぶ
- 2018年のCoincheck流出事件は有名だが、その後セキュリティは大幅に強化されている。
- 海外ではFTX破綻やBinanceへの規制圧力など、出金停止や倒産リスクの事例も多い。
- 「大手だから安心」ではなく、常にリスクを分散する意識が必要。
👉 1つのアプリに資産を集中させず、複数アプリを併用するのも有効なリスク管理。
アプリ利用でかかる「隠れコスト」を徹底検証
スプレッド(実質的な取引コスト)
- 暗号資産の購入価格と売却価格の差が「スプレッド」。
- 販売所取引ではこのスプレッドが広く、実質的な手数料 となる。
- 例:CoincheckやbitFlyerの販売所は初心者向けだが、スプレッドは数%に及ぶ場合も。
👉 少額でも積み重なるため、長期的には大きな差になる。
入金・出金手数料
- 銀行振込手数料は利用する銀行によって異なる。
- 出金手数料は取引所ごとに固定されており、例:bitbank 550円/SBI VCトレード 145円。
- 頻繁に出金する人は、出金手数料が低い取引所を選んだほうが有利。
👉 長期積立派は気にしなくてもよいが、短期売買派には大きな負担。
送金手数料(ブロックチェーン手数料)
- 他のウォレットや取引所へ暗号資産を送金する際、ネットワーク手数料(マイナー手数料) が発生。
- ビットコインやイーサリアムは相場によって変動が大きい。
- GMOコインのように「送金手数料無料」の取引所もある。
👉 DeFiやNFT取引をしたい人は、送金コストを必ずチェックすべき。
為替手数料(円⇔米ドル)
- USDTやUSDCなどのドル建てステーブルコインを扱う場合、円→ドル換算で為替コスト がかかる。
- 海外取引所を併用する人は特に注意が必要。
👉 国内アプリだけを使う場合は影響が少ないが、将来的に海外サービスを触るなら理解必須。
利用頻度別の総コストシミュレーション
投資スタイル | 例 | コスト負担の特徴 |
---|---|---|
初心者・月1回購入 | Coincheck販売所で毎月1万円購入 | スプレッドで実質数百円のコスト発生 |
長期積立派 | SBI VCトレードで毎月1万円積立 | 出金しなければコストほぼゼロ |
デイトレード派 | GMOコインで週5回売買 | 入出金無料+板取引ならコスト最小化 |
👉 自分の投資スタイルに合わせたアプリ選びが、長期的な利益を左右する。
最新トレンド!暗号資産アプリの進化
暗号資産アプリは、この数年で大きな進化を遂げています。単に売買するだけのツールから、投資の幅を広げる“総合金融プラットフォーム”へと進化しつつあるのです。ここでは注目すべき最新トレンドを紹介します。
L2・マルチチェーン対応
これまで送金に時間と高い手数料がかかっていた暗号資産も、レイヤー2(L2)の登場で大きく変わりました。アプリ上からArbitrumやOptimismといったL2ネットワークに直接つなげることで、ほぼ即時かつ低コストで取引できるようになっています。また、複数のブロックチェーンにまたがる残高を一画面で表示できる「マルチチェーン資産管理」も広がり、投資家の利便性は飛躍的に向上しています。
ステーキングと複利運用
ETHなどを預けて報酬を得る「ステーキング」も進化しています。近年は報酬を自動で再投資し、複利で資産を増やせる仕組みが標準化されつつあります。さらに、どのようなリスクを伴うのか(カストディリスクやスマートコントラクトリスク)を分かりやすく表示するアプリも登場しており、ユーザーが安心して資産運用できる環境が整いつつあります。
AIアシストとスマート通知
AI技術の導入も見逃せません。価格が急変したときだけでなく、市場の出来高や板の厚さ、海外ニュースまで分析し、アプリが「なぜアラートを出したのか」を簡潔に説明する仕組みが増えています。これにより、単なる“価格アラート”から“判断を助けるインテリジェント通知”へと進化しています。
ソーシャル取引と安全設計
人気トレーダーをフォローして同じ取引を自動で行える「コピー取引」も広がっています。従来はハイリスクになりやすい仕組みでしたが、最近では損失の上限や損切り幅をあらかじめ設定できるなど、安全性を高める工夫が加えられています。初心者でも安心して参加できる土壌が整いつつあるのです。
課税サポートとレポート機能
もう一つ大きな変化は、税務対応の強化です。これまで暗号資産投資で面倒だった損益計算も、アプリが自動で分類・集計し、確定申告に使えるレポートをワンクリックで出力できるようになっています。長期的に投資を続ける人にとって、これは非常にありがたい進化といえるでしょう。
このように、暗号資産アプリは「取引ツール」から「投資ライフを支えるインフラ」へと進化を続けています。今後はRWA(不動産や債券のトークン化)やNFT資産の統合管理など、さらに多様な金融サービスがアプリに組み込まれていくと考えられます。
初心者が暗号資産アプリを使うときの注意点
暗号資産アプリは便利で手軽ですが、初心者だからこそ注意すべきポイントがあります。ここを押さえておかないと、せっかくの投資が思わぬ損失やトラブルにつながりかねません。
相場急変時の操作リスク
暗号資産は価格変動が激しく、数分の遅れが大きな損失になることもあります。慌てて注文を出すと、誤操作や想定外の価格で約定してしまうことも。特にスマホアプリは操作が簡単な分、焦りやすい点に注意しましょう。
セキュリティ設定を怠らない
どのアプリでも二段階認証(2FA)の設定は必須です。SMSよりも認証アプリを使う方が安全で、ログインや出金時にかかるひと手間が大きな防御力になります。また、スマホ本体の指紋認証や顔認証を連携させると、不正アクセスのリスクをさらに減らせます。
出金制限やアカウントロックに注意
多額を一気に出金しようとすると、セキュリティチェックで制限がかかる場合があります。これは不正送金防止のためであり、正常な仕組みですが、知らずに利用すると「出金できない」と焦る原因になります。余裕を持った資金移動を心がけましょう。
個人情報と端末管理
アプリは個人情報と資産を扱うため、スマホの管理も重要です。パスコードを設定しない、フリーWi-Fiで取引する、といった行為はリスクが高まります。アプリの安全性だけでなく、自分の端末環境も見直すことが大切です。
こうした注意点を押さえておけば、初心者でも安心して暗号資産アプリを活用できます。大切なのは「焦らず、安全第一で操作すること」。慣れてきたら取引の幅を広げていけばよいのです。
まとめ
暗号資産アプリは、単に「おすすめランキング」で決めるのではなく、自分の投資スタイルに合っているかどうか を基準に選ぶことが大切です。
- 初心者なら直感的に使えるCoincheck
- 低コスト重視なら板取引が充実したbitbank
- デイトレード派なら高機能なチャートと通知が魅力のGMOコイン
- 長期積立派なら信託保全が安心のSBI VCトレード
- 幅広い銘柄を試したい人なら国内最多クラスのbitFlyer
と、それぞれの特性に合わせて選択肢は分かれます。
また、アプリを選ぶ際には「セキュリティ」「手数料」「銘柄数」「操作性」「サポート体制」といった基本基準を忘れずにチェックしましょう。さらに、スプレッドや送金手数料といった隠れコストや、最新機能の進化も理解しておくことで、より納得感のある選択ができます。
暗号資産の世界は日々進化しており、アプリも便利さと安全性を両立させながら進化を続けています。この記事を参考に、自分に最適なアプリを見つけて、安心かつ効率的に投資を始めてみてください。