暗号資産取引を始めようとして「コインチェック」の名をよく見るけど、本当のところ評判はどうなんだろう?「手数料が高い」「安全性は大丈夫?」「初心者でも使いやすい?」——こんな疑問を抱いているあなたにこそ、この記事を読んでほしい。
本記事では、最新の口コミ・実際のユーザー体験・他取引所との比較・公式のセキュリティ体制などをフルで見て、「コインチェックの評判」がただの評価ではなく、あなたが使うかどうか判断できる材料になるよう整理する。メリットもデメリットも隠さず。2025年9月時点でわかる“リアル”な姿を、一緒に見ていこう。
コインチェックとは?基本情報と歴史
コインチェック概要:設立・運営会社・取り扱い通貨数
コインチェックは、2012年に設立された国内最大級の暗号資産取引所のひとつ。現在は東証プライム上場企業「マネックスグループ」の傘下にあり、金融庁にも正式登録されている。
初心者でも使いやすいアプリが特徴で、2025年時点で 20種類以上の暗号資産 を取り扱っている。ビットコインだけでなく、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ネムなど幅広くカバーしており、NFTやステーキングサービスも展開している。
特徴を整理すると次の通り:
- 運営会社:コインチェック株式会社(マネックスグループ傘下)
- サービス開始:2014年
- 金融庁登録:暗号資産交換業者(関東財務局長 第00014号)
- 取扱通貨:BTC、ETH、XRP、LTC、XEM、MONA、IOST など20種類以上
- サービス:販売所・取引所、つみたてサービス、ステーキング、NFTマーケットプレイス
初心者向けにシンプルで直感的なUIを重視しており、アプリのダウンロード数は国内トップクラス。
過去の事件と改善履歴(ハッキング事件等)
コインチェックと聞くと、2018年の NEM流出事件 を思い出す人も多いだろう。
当時、約580億円相当のNEMが不正送金され、日本の暗号資産業界全体に大きな衝撃を与えた。
この事件をきっかけに、コインチェックはセキュリティ体制を全面的に見直した。具体的には:
- マネックスグループ傘下に入り、経営体制を刷新
- 暗号資産の大部分をコールドウォレットで管理
- マルチシグ(複数署名)によるセキュリティ強化
- 内部統制や監査体制を徹底
事件後は金融庁からの改善命令をクリアし、現在は「国内取引所の中でもセキュリティ面ではむしろ堅牢になった」と評価されている。
つまり、過去に大きな事件はあったが、その経験を経てセキュリティはむしろ強化されている点が、2025年時点での重要な特徴といえる。
評判の良いポイント:ユーザーが支持する理由
アプリ・UXの使いやすさ
コインチェックの最大の強みとしてよく挙げられるのが、アプリの使いやすさ。
暗号資産初心者にとって、難しいチャートや複雑な注文画面は大きなハードルになる。しかし、コインチェックは画面設計がシンプルで直感的。
- スマホ1つで「口座開設 → 入金 → 購入」まで完結
- 購入ボタンもわかりやすく、タップ数が少ない
- 取扱通貨ごとの価格推移が一目でわかる
このため、口コミでも「初めての取引所として安心だった」「アプリのUIがシンプルで迷わない」といった声が多い。
ステーキング・積立など長期利用のメリット
評判が良いもう一つの理由は、長期投資向けのサービスが充実している点。
- Coincheckつみたて:月1万円から自動で積立でき、ドルコスト平均法でリスクを分散できる
- ステーキングサービス:IOSTなど一部銘柄を保有するだけで報酬を得られる
- 貸暗号資産サービス:保有通貨を貸し出すことで利回りを得られる
「毎月コツコツ投資したい」「銀行預金より少しでも増やしたい」という人に人気があり、初心者が最初に長期運用の一歩を踏み出すにはちょうどいい環境が整っている。
コインの品揃えと入金・出金のしやすさ
国内取引所の中でも取扱通貨の数が多いのも魅力のひとつ。
ビットコインやイーサリアムなど定番通貨に加え、IOSTやMONAコインなど国内ユーザーに人気の銘柄も扱っている。
さらに、入金・出金のしやすさも高評価。
- 入金:銀行振込(GMOあおぞら銀行/住信SBIネット銀行)、コンビニ入金、クイック入金など幅広い方法に対応
- 出金:国内銀行口座への出金が可能
- 送金:アプリから簡単に暗号資産を送付可能
他の取引所と比べても、入出金の手段が豊富で初心者でも迷いにくい設計になっている。
まとめると、コインチェックの「評判の良いポイント」は以下の3つに集約できる。
- アプリの使いやすさ:初心者でも迷わず取引できる
- 長期投資サービスの充実:積立・ステーキング・貸暗号資産
- 通貨ラインナップと入出金の便利さ:選べる銘柄が多く、入出金手段も豊富
評判の悪いポイント:ユーザーが不満に思っていること
手数料・スプレッドの問題
コインチェックの口コミで最も多い不満点は、手数料がわかりにくく、割高に感じるところ。
特に販売所での購入は「手数料無料」とされているが、実際には**スプレッド(買値と売値の差)**が大きく設定されており、これが実質的なコストになっている。
たとえば、同じビットコインを1万円分購入しても、取引所形式ならほぼそのまま買えるのに対し、販売所形式だと数%のスプレッドがかかり、結果的に割高になることがある。
口コミでは、
- 「販売所で買ったら気づかないうちに高くついた」
- 「取引所と販売所の違いを初心者は理解しづらい」
といった声が多い。
取引所形式 vs 販売所形式の違いで不利な点
コインチェックは「販売所」が中心で、ユーザーが最も簡単に購入できる仕組みになっている。
しかし、上級者からは「取引所の銘柄が少ない」という不満もある。
- 販売所:取り扱い通貨は多いが、スプレッドが広く実質コストが高い
- 取引所:手数料は安いが、取り扱い銘柄はBTCとETHが中心
つまり、初心者には使いやすいが、コストを気にする中級者以上には物足りない仕様になっている。
サポート・本人確認・出金スピードで感じるストレス
もう一つの不満点は、サポート対応や手続きのスピード。
口コミでは以下のような声が散見される。
- 本人確認に数日かかった
- 問い合わせの返答が遅い
- 出金処理に時間がかかった
もちろんすぐに処理されるケースもあるが、サポート体制の安定性にはバラつきがあるという印象を持たれている。
まとめると、コインチェックの「評判の悪いポイント」は以下の3つ:
- 手数料・スプレッドが割高で、初心者が気づきにくい
- 取引所形式の銘柄が少なく、上級者には不満が残る
- サポートや手続きのスピードにムラがある
他取引所と比較してどうか
「コインチェックの評判はわかったけど、結局ほかの取引所と比べてどうなの?」
ここは誰もが気になるポイントだよね。そこで、日本国内の主要取引所(bitFlyer、GMOコイン、SBI VCトレード)と比較してみよう。
手数料・銘柄・UXでの比較表
| 項目 | コインチェック | bitFlyer | GMOコイン | SBI VCトレード |
|---|---|---|---|---|
| 取扱通貨数 | 約20種類 | 約15種類 | 約25種類 | 約20種類 |
| 販売所手数料 | 無料(※スプレッドあり) | 無料(スプレッドあり) | 無料(スプレッド狭め) | 無料(スプレッドあり) |
| 取引所手数料 | 無料(BTC・ETHのみ) | 0.01〜0.15% | 無料 | Maker -0.01%、Taker 0.05% |
| アプリの使いやすさ | ◎ 初心者向けNo.1 | ○ シンプル | ○ 高機能寄り | △ 中級者〜上級者向け |
| セキュリティ | ◎ 改善後は国内上位レベル | ◎ 長い運営実績 | ◎ 金融大手のバック | ◎ 大手SBIの信頼性 |
| 積立/ステーキング | ◎ 両方あり | ○ 積立あり | ◎ 積立・レンディングあり | ○ 積立あり |
| サポート体制 | △ 返信に時間がかかることあり | ○ 標準的 | ○ 比較的安定 | ○ 金融機関寄りで堅実 |
安全性・信頼性での比較
- コインチェック:過去に大規模なハッキング事件があったが、マネックスグループ傘下で改善。現在はむしろセキュリティ意識が高い。
- bitFlyer:国内最古参の取引所。長年の実績で信頼性がある。
- GMOコイン:金融大手GMOグループが運営しており、安定感がある。
- SBI VCトレード:銀行系のSBIグループが母体で、信頼性ではトップクラス。
結論として、コインチェックは「アプリの使いやすさ」と「初心者でも迷わないUI」で他社に優位性がある。
一方で、コスト(スプレッド)や取引所の機能ではbitFlyerやGMOコインに軍配が上がることも多い。
最新ユーザー口コミ・実体験レビュー
公式サイトや広告では良いことばかりが並ぶけど、実際のユーザーはどう感じているのか?
ここでは、SNSや口コミサイトで見られる“生の声”を整理してみる。
SNSで見つけた最近の良い口コミ
- 「アプリが直感的でわかりやすい。初心者でもすぐに買えた」
- 「つみたてサービスが便利。放っておいても自動で積立してくれる」
- 「NFTマーケットプレイスがあるから、暗号資産以外の利用体験もできて面白い」
- 「以前はセキュリティが心配だったけど、今はマネックスグループの安心感がある」
特に「アプリの使いやすさ」と「長期投資サービス」への満足度は高く、口コミでもポジティブな声が目立つ。
最近の悪い口コミと注意点
一方で、マイナスの口コミもある。
- 「販売所で買うとスプレッドが広くて高い。知らないと損する」
- 「問い合わせの返信が遅かった。サポートに不満」
- 「出金に時間がかかった。急いでいると困る」
- 「取引所で買える通貨が少ない。もっと増やしてほしい」
悪い口コミは「コストの高さ」「サポート対応」「機能不足」に集中している。
つまり、初心者が最初に使う分には快適だが、使い込むほど「もっと安く・もっと速く・もっと便利に」と感じて不満が出てくるパターンが多い。
実体験から見えるリアルな評判
実際にコインチェックを使っている人の声を総合すると、
- 初心者にとっては入り口として最適
- 中級者以上には物足りなさやコスト面の不満が残る
という二面性があることがわかる。
コインチェックを使う上での注意点と対策
コインチェックは初心者フレンドリーな取引所だけど、実際に使うときに注意しておくべきポイントもある。ここでは、代表的な落とし穴と、それを避けるためのコツを紹介する。
コストを抑えるコツ(販売所/取引所/スプレッドの見方)
最大の注意点は「販売所での購入コスト」。
販売所はワンタップで買える便利さがある反面、スプレッドが広く割高になりがち。
対策はシンプル:
- 取引所を使う:BTCやETHを買うなら取引所形式の方がコストが安い
- スプレッドを確認する:買値と売値の差をチェックして、割高でないか意識する
- 少額で練習:最初は1,000円程度で試して、手数料感覚を掴む
これだけで「知らないうちに損してた」を防げる。
セキュリティ面で自分でできる対策
コインチェック自体のセキュリティは強化されているが、ユーザー側の設定も大切。
- 二段階認証(2FA)を必ず有効化
- パスワードを他のサービスと使い回さない
- フィッシング詐欺メールに注意
- 大きな額は外部ウォレットに保管(ハードウェアウォレットが安心)
公式のセキュリティだけに頼らず、自分の資産は自分でも守る姿勢が重要。
問題が起きた時の対処の仕方(問い合わせ・返金など)
口コミでも多かったのが「問い合わせ対応が遅い」という不満。
トラブルが起きたときは、以下の流れを押さえておくと安心。
- FAQ・ヘルプセンターを確認(よくあるトラブルは解決方法が掲載されている)
- アプリ・ウェブの問い合わせフォームから連絡
- スクショや詳細を添付して送信(状況を明確に伝えると対応が早くなる)
返金や不具合は時間がかかることもあるが、落ち着いて正しい手順を踏めば対応される。
まとめると、コインチェック利用時に気をつけるべきは次の3点:
- 販売所ばかり使わない:スプレッドを避けて取引所を活用
- セキュリティ対策は自分でも徹底:2FA・パスワード管理・ウォレット分散
- トラブル時の連絡ルートを把握しておく:FAQ+問い合わせフォーム
将来展望と最新の動き
コインチェックは「初心者にやさしい取引所」というイメージが強いけれど、実は新しいサービス展開にも積極的。ここでは、2025年時点での最新の動きと将来性を見ていこう。
サービス拡充の予定(ステーキング・IEO・NFTなど)
コインチェックは暗号資産の売買にとどまらず、Web3領域に向けたサービスを強化している。
- ステーキング:IOSTなど対象通貨を預けると自動で報酬がもらえる仕組みを展開中。今後は対象通貨の拡大が期待される。
- IEO(Initial Exchange Offering):暗号資産の新規発行を取引所が支援する仕組み。コインチェックも国内で先行しており、新たなプロジェクトの資金調達の場として注目されている。
- NFTマーケットプレイス:「Coincheck NFT(β版)」として、NFTの売買サービスを提供。国内取引所でNFTに早くから取り組んだ点は強み。
こうした動きからも、「ただの取引所」から「暗号資産を軸にした総合プラットフォーム」へ進化しているといえる。
法規制・税制の変化がどう影響するか
日本国内では、暗号資産に関する規制や税制が少しずつ整備されている。
- 税制改正の議論:暗号資産の含み益課税の見直しや、長期保有に有利な制度が検討されている
- 金融庁の監督強化:セキュリティやAML(マネーロンダリング対策)の厳格化が進む
- ステーブルコイン規制:円建てのデジタルマネーが普及すれば、取引環境も大きく変化
コインチェックは金融庁登録業者として、これらのルールに対応していく必要がある。裏を返せば、規制が強化されることで「国内業者を使う安心感」が高まる可能性もある。
まとめ:今後の展望
- 長期運用サービスの拡充 → 積立・ステーキング・貸暗号資産の強化
- Web3対応 → NFTやIEOなど新分野への取り組み
- 規制の整備による信頼性向上 → 国内業者としての優位性
つまり、コインチェックはこれまで以上に「初心者から長期投資家までが使いやすい国内代表の取引所」として存在感を高めることが期待される。
よくある質問(FAQ)
コインチェックは本当に安全か?
過去に大規模なハッキング事件(2018年NEM流出)があったのは事実。
しかしその後、マネックスグループの傘下に入り、セキュリティ体制は大幅に強化された。
現在は
- コールドウォレットでの資産管理
- マルチシグ(複数署名)対応
- 金融庁登録済の交換業者
といった仕組みが整っており、国内取引所としては信頼性の高い部類に入る。
手数料はいくらかかるのか?
- 販売所:手数料無料だが、実際はスプレッドが発生(数%程度)
- 取引所:BTC/ETHの取引手数料は無料
- 入金:銀行振込は無料(振込手数料は銀行側負担)、コンビニ入金・クイック入金は770円~
- 出金:407円固定
- 暗号資産送金:通貨ごとにネットワーク手数料がかかる
初心者は「販売所無料」に安心しがちだが、スプレッド=実質的なコストと理解しておこう。
他の取引所を使った方がいいパターンは?
- とにかく手数料を安く抑えたい人 → GMOコインやSBI VCトレードが有利
- 上級者向けの取引機能を求める人 → bitFlyerのLightning取引所などが便利
- 銀行との連携を重視する人 → SBIグループ系のSBI VCトレードがおすすめ
一方、初心者が「使いやすさ」を重視するならコインチェックが最適といえる。
どのような人にコインチェックがおすすめか?
- 仮想通貨を これから始めたい初心者
- 少額から 積立投資をしたい人
- NFTやIEOなど 新しい分野にも触れてみたい人
- スマホで簡単に取引したい人
逆に、コスト重視でガッツリ取引する人には向かないので注意。
総括:コインチェックの評判をふまえて“あなたに向いているか”判断する
ここまで見てきたとおり、コインチェックには「良い評判」と「悪い評判」がハッキリと存在する。
良い評判のポイント
- アプリが直感的で初心者でも迷わない
- 積立・ステーキング・NFTなどサービスが豊富
- 取扱通貨数が多く、少額から投資を始めやすい
悪い評判のポイント
- 販売所のスプレッドが広く、実質手数料は高め
- 取引所形式の銘柄が少ない
- サポート対応や手続きのスピードに不満の声あり
コインチェックが向いている人
- 仮想通貨を初めて触れる初心者
- 毎月コツコツ積立したい人
- 難しい取引より「手軽さ」を重視する人
- NFTやIEOなど新しい領域も体験してみたい人
他取引所を検討した方がいい人
- スプレッドを嫌い、取引コストを極限まで下げたい人
- 取引板を使った中〜上級者的な売買をやりたい人
- サポートや処理スピードを重視する人
最終的なまとめ
コインチェックは「初心者にとって最も敷居が低い国内取引所」というポジションを確立している。
一方で、使い込むほど「コスト面や機能不足」に物足りなさを感じる可能性がある。
したがって、
- 最初の取引所として口座開設するのはアリ
- 中級者以上になったら、他取引所と併用していくのがベスト
これが2025年最新の「コインチェック評判」の総括だ。
